本来メイドさんって?
メイド(maid, maid-servant)は、清掃、洗濯、炊事などの家事労働を行う、女性使用人(女中、家政婦、ハウスキーパー、家庭内労働者)を指す。語源的には「maid」は未婚の少女や処女という意味から、女性使用人の意味となったため、現在でもこの単語には少女という意味もあるが、現代において職業としてのメイドを行っている者は成人女性である場合がほとんどである。
個人宅における使用人のみならず、ホテルの客室担当従業員(ルームキーパー)なども含まれるが、狭義では(特にサブカルチャー/オタク的文脈において)個人宅で主に住み込みで働く女性使用人(いわゆる「メイドさん」)を指す。
英語での発音は[meid]であり原音に最も近い表記は「メイド」であるが、日本語では外来語のei音を長音で表記する慣習があるため、新聞などのメディアでは「メード」とも表記される。
日本では庶民層の娘が富裕層や武士階級に雇われる、いわゆる奉公の習慣が封建時代からあり、近代に入っても、農村出身の少女を商家や都市部の富裕な家が住み込みで雇うことが、高度成長期以前までは見られた。1953年(昭和28年)1月16日金曜日から、朝日新聞に、 6人家族の家庭に働く17歳の女中が主人公である「トンちゃん」(矢崎武子)(「サザエさん」が、筆者の健康上の理由で休載されていた間、連載されていた)が連載されたことからもわかるように、当時は、17歳のメイド(当時は、少なくとも、新聞では、女中や家政婦という言葉の方が、メイドという言葉より、圧倒的に多く使われていた)を雇う家庭は決して珍しくなかった。敬称をつけ「お手伝いさん」と呼称するのが一般的であった。 戦後、高度成長期以前では義務教育を修了すると女中奉公に出されることは珍しいことではなく、女性の就職先としてありふれた物であった。女工などの工場労働に比べ、身元のしっかりした家庭に奉公に上がることは女性の両親としても安心出来る就職先であった。 また単に賃労働としての性格と同時に、地方の良家の子女が、行儀見習い、花嫁修業、見聞を広める手段として都会の文化的な家庭に奉公する例もみられた。この場合支払われる賃金は寡少で、嫁入りの際に嫁入り道具や祝儀で代償されることが一般的であった。 紹介者を必要とし、身元のしっかりした娘であることが求められた。この場合、嫁入りと同時に雇用関係が解消されるのが一般的であった。
昭和25年ごろまでは日本にも使用人税があり家事使用人の雇用者には税金を支払う義務があった。 狭義の「メイド」の消滅に伴い、「メイド」という言葉は、実際の職業に対する呼称としてはあまり使われなくなった。
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